鍵の起源と進化

2つの鍵

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2つの鍵

現代の鍵の起源となる二つの鍵、ウォード錠とタンブラー錠。
これはそれぞれ中世ヨーロッパと18世紀頃につくられた鍵であり、現代の鍵に大きな影響を与えていると言えます。

ウォード錠は古代ローマにてその原型が作製されたと言います。そして、その原型や構造の基礎は現在の南京錠やカバンなどのシンプルな鍵の構造の元となっています。
そんなウォード錠の構造ですが、内部には名前の由来ともなるウォードと呼ばれる機構があり、ウォードの形に合った正しい鍵穴をもった鍵なら、ウォードにぶつかることなく鍵を回すことができます。
しかし、ウォード錠はとても単純な造りをしており、簡単なものなら解錠することが可能で、合いかぎも容易にできたと言います。 また鍵を複雑なつくりへと変化を遂げる過程で、ウォードの刻み目は、その見た目の美しさを競うようになっていきました。そして、鍵には紋章や文字や渦巻きなどの模様が刻み込まれ、鍵は権力を表すものへと変化していきました。

タンブラー錠は18世紀頃イギリスにてその基礎となるものが作製されました。
ウォード錠同様に、タンブラー錠に関しても現在でも南京錠や机などの引き出しに使用されています。
タンブラー錠の構造は、錠の内部にある板状のタンブラーと呼ばれる機構が、てこのような動きをします。このレバータンブラーが持ち上がることにより突起部分がスライドし、開錠されるというつくりになっています。